专利摘要:
超音波歯科用ハンドピース及びインサートアセンブリが提供される。歯の表面を洗浄及び研磨するのに使用することができるシーラ(Sealer)インサートが特に好ましい。スリーブがハンドピース上に取り外し可能に取り付けられる。ハンドピースは一次コイルを収容し、スリーブは二次コイルを包囲し、該一次コイル及び該二次コイルは、これらの間で電磁エネルギーを移動させることができるように共に誘導結合されている。発光ダイオード等の光源を有する可撓性光ガイド部材がスリーブから延在する。光ガイドは、あらゆる方向に屈曲することができ、光源があらゆる方向に光を放出することを可能にする。
公开号:JP2011507600A
申请号:JP2010539522
申请日:2008-12-22
公开日:2011-03-10
发明作者:ヴェルナー,ピーター;クロニスター,ベン;バート,マット
申请人:デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド;
IPC主号:A61C1-02
专利说明:

[0001] 本発明は、包括的には、歯の洗浄(cleaning:クリーニング)及び研磨(polishing:ポリッシング)に使用することができる歯科用器具に関する。より詳細には、本発明は、超音波歯科用ハンドピースに据え付けられる歯科用インサートに関する。使用可能ないくつかの例のインサートとして、スケーリングインサート及び研磨インサートがある。ハンドピースは、口内の作業領域を照明する光源を有する取り外し可能なスリーブを含む。光源は、可撓性光ガイドに連結されている。]
背景技術

[0002] 歯科開業医は一般的に、自身の患者に治療的及び予防的なケアを提供するために、超音波スケーリングインサートを備える歯科用ハンドピースを使用する。例えば、Steri−Mate(登録商標)ハンドピース(Dentsply)は、歯石の堆積及びたまった歯垢を歯の表面から除去するための超音波インサートを備えることができる。超音波スケーリングは、歯周病治療における歯周デブライドメントにも使用することができる。]
[0003] 従来の超音波歯科用スケーラシステムは、電力ベース又は駆動ユニットを含む。歯科用ハンドピースは、ハンドピースケーブルによってベースユニットに接続されている。超音波スケーリングインサートがハンドピースに挿入される。患者の健康、処置を行う歯、及び歯の表面から除去すべき歯石及び歯垢の堆積の量に応じて、異なるスケーリングインサートが使用される。歯科開業医は、準備が整うとベースユニットの電源を入れ、スケーリングインサートを収容している、取り付けられているハンドピースを操作して患者を処置する。磁歪技術又は圧電技術に基づくスケーリングインサートが超音波周波数で振動し、歯の表面を洗浄する。]
[0004] 圧電システムでは、ハンドピースに固定されているセラミック結晶が振動し、スケーリングインサートのチップを直線状のストロークパターンで動かす。磁歪システムでは、ハンドピースは、スケーリングインサートを囲む励磁コイルを含む。ニッケル合金又は他の磁歪材料から作製されるプレートを含むトランスデューサが、スケーリングインサートの一端に配置され、スケーリングチップが他端に配置される。ハンドピース内の励磁コイルが、スケーリングインサート内の磁歪材料から成るプレートを磁場を介して励磁するため、プレートが超音波周波数で長手方向に拡張及び縮小する。これによってインサートのチップが振動する。近年、光源を有する歯科用ハンドピース及び磁歪スケーリングインサートが開発されている。]
[0005] 例えば、Levyの特許文献1は、発光ダイオード(LED)光源を有する超音波歯科用インサートを開示している。この歯科用インサートは、超音波振動を生成する第1のトランスデューサと、超音波振動を受け取るように近位端が第1のトランスデューサに取り付けられている接続本体と、接続本体の振動運動に応答して電圧信号を生成する第2のトランスデューサとを含む。LEDは、第2のトランスデューサから電圧信号を受信して光を発する。したがって、二次コイル内での(超音波振動による)接続本体の運動は、ライトに給電する電圧を誘導する。超音波振動による機械的エネルギーは、二次コイルによって、光源が発光するのに使用する電気エネルギーに変換される。]
[0006] Hecht他の特許文献2は、超音波ハンドピース及びスケーラインサートシステムを開示している。LEDを含み二次コイルを包囲するプラスチックスリーブが、一次コイルを収容するハンドピースに取り付けられる。LEDは、ハンドピース内に位置する一次コイルとプラスチックスリーブ内に位置する二次コイルとの間で電磁エネルギーを誘導移動させることによって給電される。二次コイル内の電流が生成する電磁エネルギーがLEDに給電する。特許文献2の図1は、一端に光源を有する光ガイドを示す。しかし、いかなる方向にも屈曲(bend and flex)することができる可撓性光ガイドは開示されていない。] 図1
先行技術

[0007] 米国特許第7,104,794号明細書
米国特許第6,386,866号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0008] 光源を有する従来の超音波スケーリングインサートは概ね効果的であるが、その改良が必要とされている。例えば、口内の作業領域を照明するために調節することができる可撓性光ガイドを有することが望ましい。歯科開業医は、いずれの方向にも発光することができるように光ガイドを調節することができることが理想的である。そのような照明特徴部を有する歯科用インサートは、歯科開業医がこれらを使用して届きにくい領域にある歯をより良く洗浄することができるため、有利である。また、ハンドピースから容易に着脱することができる光源を有することも望ましい。さらに、光源は、患者の使用後に滅菌することができる、オートクレーブ可能な材料から作製する必要がある。本発明は、これらの特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点を有する超音波歯科用インサート及び照明付きハンドピースアセンブリを提供する。]
課題を解決するための手段

[0009] 本発明は、超音波歯科用ハンドピース及びインサートアセンブリに関する。異なる歯科用インサートをハンドピースと共に使用することができる。歯の表面から歯石及び歯垢を除去するのに使用されるスケーリングインサートが特に好ましい。歯科用インサートは、一端に位置するチップと、第2の端に位置する、超音波振動を生成するためのトランスデューサとを有する。チップは、接続本体によってトランスデューサに連結されている。歯科用インサートは、一次コイルを収容する歯科用ハンドピース内に配置される。筒状スリーブがハンドピース上に取り外し可能に取り付けられる。スリーブは二次コイルを包囲する。可撓性光ガイド部材がスリーブから延在する。光ガイドは、スリーブに連結される近位端と、発光ダイオード(LED)等の光源を収容する遠位端とを有する可撓性チューブを含む。光ガイドは、いかなる方向にも屈曲することができ、光源がいかなる方向にも発光することを可能にする。一次コイル及び二次コイルは誘導結合されているため、電気エネルギーがこれらのコイル間を移動する。電流は、ハンドピース内の一次コイルから、取り付けられているスリーブ内の二次コイルへ移動する。二次コイル内で誘導される電流は、光ガイド部材の遠位端に位置する光源に給電するのに十分である。好ましくは、光ガイドを含むスリーブは、使用後に滅菌することができる、オートクレーブ可能な材料から作製される。]
[0010] 本発明の特徴である新規の特徴部は添付の特許請求の範囲に記載される。しかし、本発明の好ましい実施形態は、さらなる目的及び付随する利点と共に、添付の図面と関連して以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。]
図面の簡単な説明

[0011] 本発明のアセンブリにおいて使用することができるハードグリップ部材を有する歯科用スケーリングインサートの斜視図である。
本発明のアセンブリにおいて使用することができるソフトグリップ部材を有する歯科用スケーリングインサートの斜視図である。
本発明のアセンブリにおいて使用することができる歯科用ハンドピース及びスケーリングインサートの分解図である。
本発明のアセンブリにおいて使用することができる歯科用ハンドピース並びにスケーリングインサート及び空気研磨インサートの分解図である。
本発明のアセンブリにおいて使用することができる可撓性光ガイドを有するスリーブの部分断面斜視図である。
図4に示すスリーブの分解図である。
本発明に従って使用することができる超音波歯科用スケーラベースユニットの斜視図である。
ハンドピースの一次コイルと、ハンドピースを覆うように(over)取り付けられるスリーブの二次コイルとを示す概略図である。
超音波歯科用ハンドピース及びスケーリングインサートアセンブリの側面斜視図である。
スリーブの斜視図であり、可撓性光ガイドを、あらゆる方向を指すように傾けることができることを示す方向矢印を含む。] 図4
実施例

[0012] 図1を参照すると、本発明のアセンブリにおいて使用することができる歯科用インサートの一実施形態を示し、全体的に10で示す。歯科用インサート10は、本明細書では、超音波スケーリングインサートであるものとして主に記載されているが、これは説明のためのものであり、必要に応じて他の歯科用インサートを本発明のアセンブリにおいて使用することができることを理解されたい。例えば、空気研磨インサート、歯内治療インサート及びドリルを使用することができる。インサート10は、空気、粉末、水及び当該技術分野で既知の他の流体を送達するように設計することができる。] 図1
[0013] 超音波スケーリングインサートは歯科分野において一般的に既知であり、歯科用ハンドピースと適合するのであれば、本発明に従って使用することができる。例えば、Dentsply Internationalから入手可能なCavitron(登録商標)、Focused Spray(登録商標)、Slimline(登録商標)超音波インサートをハンドピースアセンブリにおいて使用することができる。一般に、スケーリングインサート10は、第1の端に位置するチップ12と、第2の端に位置する超音波トランスデューサ14とを含む。チップ12は、接続本体16によってトランスデューサに連結されている。いくつかの例では、チップ12は、接続本体16に取り外し可能に取り付けることができる。これによって、歯科開業医は、対象とする用途に応じてスケーリングチップ12を交換することができる。チップ12は、高温耐性プラスチック又は金属材料から作製される。]
[0014] スケーリングインサート10を、以下でさらに説明するように歯科用ハンドピース(図示せず)に嵌める。スケーリングインサート10には、水密シールを形成するようにハンドピースの内面に係合すると共にこれに対して押し付けられる、Oリング18が取り付けられる。Oリング18は、インサート10がハンドピース内に配置されるとわずかに圧縮され、インサート10をハンドピース内にホールド(hold)するための取り付け構造を提供する。スケーリングインサート10のトランスデューサ14は、ニッケル合金又は他の磁歪材料から作製される薄いプレート20の積層体を備える。ハンドピース内の一次コイルを励磁すると、電磁場が形成されるため、トランスデューサ14内のプレート20が超音波周波数で長手方向に拡張及び収縮する。接続本体16は、トランスデューサ14が生成する超音波振動をスケーリングチップ12に伝える。これによってスケーリングインサート10のチップ12が振動する。スケーリングインサート10の接続本体16は、例えばステンレス鋼等の、超音波振動を伝達するのに好適な材料から作製される。図1では、スケーリングインサート10は、歯科開業医がホールドするためのハードグリップ部材22を含む。ハードグリップ部材22は、液晶ポリマー(LCP)等の剛性の高分子材料から作製することができる。この材料はオートクレーブ可能である必要がある。ハードグリップ22は、インサート10にグリップ面を提供することに加えて、水及び他の流体をチップ12へ送達するチャネルを提供する。代替的には、スケーリングインサート10はソフトハンドグリップを有してもよい。] 図1
[0015] 図2は、スケーリングインサート10上にスナップ嵌めされているサンプルのソフトハンドグリップ26を示す。好適なハンドグリップの一例が、Pollock他の米国特許出願公開第2005/0095556号明細書に記載されている。これらの比較的ソフトなグリップ部材26は、同軸上にある弾性の外壁に結合している剛性の高分子製内壁から作製される。この二重壁構造は、例えば、通常はスケーリングインサート10から歯科開業医の手へ伝達されるであろう超音波振動を吸収する能力を含むいくつかの利点を提供する。ソフトグリップ部材26は耐久性があるが、快適にホールドすることができる。グリップ部材26の外面にはテクスチャード加工を施すことができ、例えば該外面は、ユーザにさらに良好な把持及び制御を提供するようにディンプル27を含み得る。] 図2
[0016] 図3には、スケーリングインサート10を収納するのに好適な歯科用ハンドピース30の一実施形態を示す。ハンドピース30は、後方に面するハンドル部分32と、スケーリングインサート10を収納するように適合される開口35を有する前方に面するネック部分34とを有するハウジングを備える。スケーリングインサート10は開口35内に圧力嵌めされる。実際には、歯科臨床医は、スケーリングインサート10が完全に着座するまでこれをハンドピース30内へ徐々に押す。スケーリングインサート10とハンドピース30とは密接に締まり嵌めされる。したがって、スケーリングインサート10はハンドピース30にしっかりと固定されているため使用中に外れることがない。ハンドピース30は、可撓性のハンドピースケーブル36によってスケーラベースユニット(図示せず)に取り付けられる。ハンドピースケーブル36は、電流をハンドピース30へ伝達する電線を含み、空気、粉末、水及び他の流体をハンドピース及びインサート10へ送達する導管も含み得る。] 図3
[0017] 図3Aを参照すると、本発明に従って使用することができる歯科用ハンドピース31の第2のバージョンを示す。ハンドピース31は、図3に示すハンドピース30と同様であり、同様の構成要素を特定するために同様の参照符号を使用する。ハンドピース31は、概ね長円形の構造を有し、後方に面するハンドル部分32と、開口35を有する前方に面するネック部分34とを有するハウジングを含む。ハンドピース30とハンドピース31との重要な差異は、ハンドピース31が、スケーリングインサート10又は空気研磨インサート33を備えるように設計されていることである。スケーリングインサート10を使用して歯の表面を超音波洗浄する手順は上述した。他方で、歯科開業医は、患者の歯を空気研磨することを望む場合、空気研磨インサート33をハンドピース31内へ配置することができる。空気研磨インサートは、空気/粉末/水のスラリーを送達して歯の表面を研磨する。粉末入口チューブ75が、ハンドピース31の粉末送達孔77へ嵌まるようになっている。重曹粉末を使用することができる。水を、加熱素子79を通して、ノズル80へ給送する。洗浄粉末の制御流を、空気及び水の圧力を使用してインサートチップ78を通して送達し、歯を研磨する。任意の好適な歯科用ハンドピースを本発明に従って使用してもよいことが当業者には明らかであるはずである。ハンドピース30、31は説明のために示されており、他のハンドピースを使用してもよい。] 図3 図3A
[0018] 一次コイル(図示せず)がハンドピース30内に包囲されており、スケーリングインサート10内の磁歪トランスデューサ14へエネルギーを提供する。これによってトランスデューサ14が超音波周波数で振動し、スケーリングチップ12を駆動する。水又は他のすすぎ流体を使用する場合、ハンドピースケーブル36は、ハンドピース30を通ってインサート10まで流れる流体の流れを調節するように回転させることができる制御ノブ38を含む。通常は、すすぎ流体として低温の水道水が使用される。この理由は、低温の水道水によって歯の表面から熱を除去し、痛み及び不快感を最小限に抑えるのを助けることができるためである。代替的に、他の冷却流体を使用してもよい。冷却流体を使用して、口腔内の作業領域に注水すると共に細片が生じる領域を洗浄することができる。加えて、スケーリングインサート10のトランスデューサ14は磁歪プレート20の層状の積層体の振動に起因して内部熱を生成するため、冷却流体を最初にトランスデューサ14の周りに循環させ、プレート20を冷却することができる。]
[0019] 本発明は、既存の歯科用ハンドピース及びインサートのシステムに勝る改良を提供する。図4及び図4Aを参照すると、光源42を有する外方に延在する光ガイド部材50を有する可撓性の筒状スリーブ40を備える本発明の重要な改良を示す。実質的に円筒形の形状を有するスリーブ40を、ハンドピース30上に取り外し可能に取り付けることができる。スリーブ40は、その幾何学的形状及びハンドピース30の幾何学的形状が相補的であるため、ハンドピースのハウジング上に容易にスライドさせることができる。より詳細には、スリーブ40の内部は、長手方向軸に沿って近位端44から遠位端46まで延在する中央ボア43を画定する。スリーブ40を通って延在するボア43の直径は、スリーブ40を受け取る歯科用ハンドピース30の直径と実質的に同じである。ボア43の直径は先細になっているため、遠位端46は近位端44よりも幾分小さい直径を有する。スリーブ40はハンドピース30上でスライドし、密接な摩擦嵌めによって適所にきつくホールドされる。環状部材47等の保持手段がハンドピースのハンドル32と接触し、この密接な締まり嵌めを形成する。弾性リングであり得る環状部材47は、スリーブ40をハンドピースのハンドル32の外面に機械的に結合する。] 図4 図4A
[0020] スリーブ40は、以下でさらに説明するように、ハンドピース30内の一次コイルに誘導結合される制御回路Cを有する二次コイル48を包囲する。すなわち、二次コイル48は筒状スリーブ40の本体内に埋め込まれている。可撓性光ガイド部材50がスリーブ40から外方に延在する。光ガイド部材50は概して、導体70を収容する可撓性チューブ又はシース52を備える。可撓性チューブ52は、スリーブ40に連結される近位端53と、光源42を収容する遠位端54とを含む。光源42は、電気コネクタ71によって適所にホールドされ、容易に取り替えることができる。例えば、発光ダイオードを光源42として使用することができ、ユーザは、1つの波長で発光するLEDを取り出してその代わりに異なる光を放つ新たなLEDで置き換えることを望む場合がある。スリーブ40及び可撓性光ガイド50は、プラスチック又は複合材料等の任意の好適な材料から作製することができる。例えば、スリーブ40及び光ガイド50は、NORYL GFN−2(以前はGeneral Electric PlasticsであるSABIC Innovative Plastics)等のポリフェニレンエーテル材料、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、アセタール及びスチレン−アクリロニトリルブタジエン(ABS)ブレンド、熱可塑性エラストマー、例えばSANTOPRENE 281−64MED(Advanced Elastomer Systems)、又は他のエンジニアリングポリマーから作製することができる。好ましくは、スリーブ40は剛性の高分子材料から作製され、導体70を収容する光ガイド50の可撓性チューブ52は、可撓性の高分子材料から作製される。]
[0021] 本発明に従って使用することができる超音波歯科用スケーラシステム55の一実施形態を図5に示す。標準的な電源コード(図示せず)が電源ベースユニット56と、電力(例えば100ボルト〜240ボルト)を供給する電気コンセントとを接続する。給水ライン(図示せず)を使用して、水及び他のすすぎ流体をスケーラシステムに提供する。給水ラインの一端は、ベースユニット56の背面パネルに位置するコネクタに挿入される。給水ラインの他端は、歯科医院の水道又は流体分配装置に接続される。流体分配装置を用いる場合、歯科開業医は、水か薬剤流体かを選択することができる。主電源制御オン/オフスイッチがベースユニット56の裏面パネルに位置する。歯科臨床医はインサート10をハンドピース30に入れ、ベースユニット56の電源をオンにする。足踏スイッチ(図示せず)を使用してベースユニット56を起動する。電気ケーブルが配線システムによって足踏スイッチとベースユニット56とをつなぐ。代替的に、足踏スイッチとベースユニット56とをつなぐコネクタケーブルを使用しない遠隔無線足制御システムを使用することができる。足踏スイッチをベースユニット56に対して押圧することによって、電気エネルギーがハンドピース30に送られ、ハンドピース30の内部の一次コイルが励磁される。これによって電磁場が形成され、スケーリングインサート10のトランスデューサ14内にある薄いプレート20が振動し始める。] 図5
[0022] スケーリングチップ12は、接続本体16によってトランスデューサ14に連結されるため、楕円形のストロークパターンで振動し始める(図1及び図2)。チップ12は、18kHz〜50kHz(18000サイクル/秒〜50000サイクル/秒)の範囲内であるとして概ね規定される超音波周波数で振動する。スケーリングインサート10は通常、25kHz又は30kHzの動作周波数を有する。スケーリングインサート10は、自動的に調整されるため、プレート20の層状の積層体は、スケーリングインサートの自然の(共振)周波数(典型的には25kHz又は30kHz)と一致する周波数で振動する。トランスデューサ14の金属プレートの振動は、接続本体16を通じてスケーリングインサートのチップ12に伝達される。] 図1 図2
[0023] 図5を再び参照すると、ベースユニット56は、上側(面)パネル上に位置する超音波出力調節ノブ58を含む。スケーリングインサート10へ伝達される超音波出力の量は、このノブ58を調節することによって細かく調整される。上述したように、超音波出力を用いてスケーリングインサート10の運動を発生させる。超音波出力が増大すると、チップ運動の周波数を変更することなく、スケーリングインサートのチップ12が動く距離が増す。さらに、超音波出力が増大すると、光源42の光出力も増す。逆に、超音波出力が低減すると光出力は減る。ベースユニット56は、システムの動作モードを示すようにライトアップするグラフィックインジケータ62を有する情報センター(information center)60も含み得る。さらに、ベースユニット56は、システムをパージする押しボタンライトアップインジケータ64を含み得る。] 図5
[0024] ベースユニット56の電源を入れてハンドピース30内の一次コイルを励磁すると、一次コイルから、筒状スリーブ40内に位置する二次コイル48(図4及び図4A)へ電磁エネルギーが誘導的に送られる。一次コイル及び二次コイルは誘導結合されている。スリーブ40の二次コイル48内で流れる誘導された電流は、電気回路によって調整され、光を発するために使用される。制御回路は、二次コイル68及び光源42に結合されている。この電流は、光ガイド部材50に接続されている光源42の電源をオンにするのに十分である。例えば白熱球、ハロゲン球及び発光ダイオード(LED)を含む任意の好適な光源42を使用することができる。好ましくは、光源42としてLEDを使用する。図6の概略図に示すように、LED光源66は、導体70によってプラスチックスリーブ40内の二次コイル68に接続されている。筒状スリーブ40は、導体74によって超音波駆動回路に接続されている一次コイル72を収容するハンドピース30を覆うように取り付けられる。交流駆動回路が、上述したようにハンドピース30に電力を供給するスケーラベースユニット56に接続されている。図7には、筒状スリーブ40を備えるハンドピース30に備え付けられているスケーリングインサート10を示す。] 図4 図4A 図6 図7
[0025] 歯科開業医は、ハンドピース及びスケーリングインサートアセンブリを使用して患者の歯を超音波洗浄する。筒状スリーブ40の外面にはテクスチャード加工を施すことができ、例えば、該外面は、良好な把持及び人間工学に基づく感触を提供するようにディンプルを含み得る。歯科開業医は、作業時に、ハンドピース30のスリーブ部分40を容易に把持することができる。LED光源66がスケーリングインサートチップ12に近接する場所に位置するため、ライトは、スケーリング治療を行う口内の領域を明るく照明することができる。口腔内の目的とする領域が歯科開業医により見えやすくなる。光ガイド部材50の可撓性は重要な特徴である。特に、コネクタチューブ又はシース52は軽量且つ可撓性である。コネクタチューブ52は、360度の方向全てに屈曲することができ、取り付けられているLED光源66があらゆる方向に発光することを可能にする。すなわち、コネクタチューブ52は、筒状スリーブ40の長手方向軸に沿って360度回転させることができる。さらに、コネクタチューブ52は、筒状スリーブ40の横軸に沿って360度回転させることができる。これは、コネクタチューブ52及び取り付けられているLED66又は他の光源を、図8に示すようにスリーブ40の長手方向軸に沿って任意の角度に位置付けることができることを意味する。さらに、筒状スリーブ40自体が、ハンドピースのハンドル部分32の周りを360度回転することができ、光源42が、インサートチップ12上の複数の位置で又はインサートチップ12と隣接して発光することを可能にする。] 図8
[0026] 光ガイド50は、所望の場所へ動かすと、適所に固定されたままとなる。光ガイド50は、グラグラしたりそれ自体が自由に動かないように十分な完全性を有する。光源42が放出する光は、口内の作業領域に方向付けられる。光ガイド50の可撓性は、口腔内の特に厄介な領域及び届きにくい領域に光を方向付けるように光源42を傾けることができることを意味する。例えば、しつこい歯垢及び歯石は、歯肉組織の頂の下(歯肉下領域)にある歯の表面に多量に蓄積する傾向にある。本発明の可撓性光ガイド50を用いる場合、ライトが口内のこの領域を照らす(shines)ように、光源42を位置付けることができる。]
[0027] 延在する光ガイド50を有する取り外し可能な筒状スリーブ40の別の利点は、スリーブを、患者の処置に使用した後でオートクレーブすることができることである。光ガイド50を含むスリーブ40をこのように滅菌し、患者に対する汚染リスクを最小限に抑える。スリーブ40はハンドピース30から容易に取り外すことができる。実際には、歯科開業医はスリーブ40を徐々に引張ってハンドピース30からスライドさせて外すことができる。次いで、通常の条件下でスリーブ40をオートクレーブすることができる。例えば、スリーブ40は、10分〜20分の時間にわたって最高135℃の温度でオートクレーブすることができる。歯科開業医は、本発明のスリーブ40及び可撓性光ガイド部材50がいくつかの他の利点を提供することを認識する。]
[0028] 例えば、スリーブ40の人間工学的設計は、スリーブの取り扱いが快適且つ容易であることを意味する。上述したように、スリーブ40の直径は先細になっているため歯科開業医に代替的な挟持ゾーンを提供する。さらに、光ガイド部材50は、光源42の取り替えが容易であるように遠位端54に電気コネクタ71を収容する。最後に、スリーブ40は、保持手段47により形成される締まり嵌めによってハンドピースのハンドル32上にホールドされるため、使用中に外れることがない。また別の実施形態では、スリーブ40及び延在する光ガイド50が備わる超音波ハンドピース30を、歯科用インサート10を備え付けることなく使用することができる。すなわち、いくつかの場合では、インサート10を取り外して、ハンドピース30自体を使用して光を放出することができる。]
[0029] 本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に示される実施形態及び説明に種々の変更を加えることができることを当業者は認識するであろう。本発明の精神及び範囲内にある全てのそのような変更は、添付の特許請求の範囲によって包含されることが意図される。]
权利要求:

請求項1
超音波歯科用ハンドピース及びインサートアセンブリであって、(i)一端に位置するチップと、第2の端に位置する、超音波振動を生成するためのトランスデューサとを有する歯科用インサートであって、前記チップは、接続本体によって前記トランスデューサに連結されている、歯科用インサートと、(ii)一次コイルを包囲するハンドピースであって、前方に面する鼻部分及び後方に面するハンドル部分を含み、該鼻部分は前記歯科用インサートを収納する開口を含む、ハンドピースと、(iii)二次コイルを包囲する、前記ハンドピース上に取り外し可能に取り付けられるスリーブであって、電気エネルギーが前記一次コイルから前記二次コイルへ移動するように該一次コイル及び該二次コイルは誘導結合されており、該エネルギーは光源に給電するのに十分なものである、スリーブと、(iv)前記スリーブから外方に延在する可撓性光ガイド部材であって、前記スリーブに連結されている近位端及び光源を収容する遠位端を有する、可撓性光ガイド部材と、を備える、超音波歯科用ハンドピース及びインサートアセンブリ。
請求項2
前記歯科用インサートは、歯の表面から歯石及び歯垢を除去するのに使用されるスケーリングインサートである、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項3
前記スケーリングインサートは25kHz又は30kHzの動作周波数を有する、請求項2に記載のアセンブリ。
請求項4
前記スケーリングインサートは冷却流体を分配することができる、請求項2に記載のアセンブリ。
請求項5
前記歯科用インサートの前記トランスデューサはニッケル合金から作製される複数のプレートを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項6
前記歯科用インサートの前記接続本体はステンレス鋼からなる、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項7
ソフトハンドグリップ部材が前記歯科用インサート上に取り付けられる、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項8
前記歯科用インサートはハードグリップ部材を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項9
前記光源は発光ダイオードである、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項10
前記スリーブは、使用後に滅菌することができるオートクレーブ可能な材料から作製される、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項11
前記スリーブは剛性の高分子材料からなる、請求項10に記載のアセンブリ。
請求項12
前記光ガイド部材は可撓性の高分子材料からなる、請求項10に記載のアセンブリ。
請求項13
前記歯科用インサートは、歯の表面の空気研磨に使用される空気研磨インサートである、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項14
超音波歯科用ハンドピースアセンブリであって、(i)一次コイルを包囲するハンドピースであって、前方に面する鼻部分及び後方に面するハンドル部分を備える、ハンドピースと、(ii)二次コイルを包囲する、前記ハンドピース上に取り外し可能に取り付けられるスリーブであって、電気エネルギーが前記一次コイルから前記二次コイルへ移動するように該一次コイル及び該二次コイルは誘導結合されており、該エネルギーは光源に給電するのに十分なものである、スリーブと、(iii)前記スリーブから外方に延在する可撓性光ガイド部材であって、前記スリーブに連結されている近位端及び光源を収容する遠位端を有する、可撓性光ガイド部材と、を備える、超音波歯科用ハンドピースアセンブリ。
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